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2019年07月28日
【相馬剛に教えてもらった】中編
トレランツアーの後、早速相馬剛選手に教えてもらった走り方の練習です。

まず、「着地と重心移動と蹴る」を同時にやってみる。
うーーーーん・・・・・。
体が動かない。脚が動かない

そもそも着地と重心移動と蹴るを、どうやっていいかよくわからない。
今までと全然違う体の動かし方なので、脚が前に出ないのです。
100mほど進んだところで、立ち止まり、考える・・・・・・・・。
相馬選手がやっていた熱い地面の上をアチッ!アチッ!と言うような感覚で素早く脚を交互に動かす。
その場で足踏みみたいな感じになる。
そのまま走ってみる・・・・・・・・・やっぱり出来ない。
どうしても蹴ってしまう。蹴ってしまうので脚の戻りが遅い。
また立ち止まって、アチッ!アチッ!と足踏みをやる。
走ってみる・・・・・・・出来ない・・・・・・


その日は、5キロも走れず、練習を終えました。でも1時間以上は練習していました。
全然、走れない。進めない。
同じような事を2週間以上続けていたと思います。
この時、わたくしは既にサブスリーランナーでした。
普段の練習は、1㎞4分30秒ペースで走るのが基本で、週末は30㎞走をやっていました。
それが5㎞走るのに1時間以上

歩くのと変わらないペースです。立ち止まっては、考え込んで、アチッ!アチッ!とやってみて、また少し走る。
サブスリーランナーは、ランニングの上級者と言ってもいいと思います。
それなりに練習をして、それなりにランニングフォームも学んで。
わたくしもランニングの本やDVDやランニング番組を観てしっかり学びました。
肩甲骨を意識して腕をしっかり引く。
前傾姿勢で前に倒れ込む力で走る。
目線はやや下の方、身長の1.5倍~2倍くらい先の地面を見る。
拇趾球で着地して拇趾球で蹴る。
腰高で走る。
頭から糸で引っ張られるような感覚で走る。
ランニングフォームには、こだわりがあって、自信もありました。
それがランニングフォームを変えたら、全く走れない

2週間たっても、3週間たっても走れない。
普通のサブスリーランナーなら、絶対にやらないです、こんな事は。
だって既にサブスリーで走れるわけですし、自分のフォームが完全に出来上がっているわけです。
フォームを改造する理由がないのですから。
普通の人なら「このフォームは、走りにくい。この走り方は相馬剛だから出来るだけだ。」とか。
「走りにくい。この走り方は間違っている。」とか。
「そもそも人間は、骨格も体格も人それぞれなんだから、走り方も人それぞれで、自分の走りやすい走り方でいいんだ。」となってフォーム改造をあきらめるはずです。
この時の、わたくしは異常でした。
楽しくて仕方がない♫笑みが止まらない

ランニングの練習がこんなに楽しいなんて知らなかった。
「あの相馬剛に教えてもらった。相馬剛と同じ走りがしたい。」
「俺は今、理想のランニングフォームにチャレンジしているんだ

頭の中は、そんなことで一杯でした。
走りにくいとか、出来ないとか、難しいとか、そんな事、全く考えていませんでした。
相馬剛が教えてくれたんだから、これが真実の、本当の走り方だ。
そこに何の疑問も迷いもありませんでした。
出来ないなんてことはこれっぽっちも考えていませんでした。
ウキウキしながら、ワクワクしながら、一人で道端でアチッ!アチッ!の練習を続けていました。
「そうか!脚の戻りが遅いんだ!蹴るから遅くなるんだ。蹴らなければ、脚を早く前に戻せて重心移動も早くなって、着地と蹴るを同じ動作にできる。」
「違う。どうしても蹴ってしまうのは、腕を後ろに引くからだ。力みにもなるし。腕は、肩甲骨を意識して引かない方がいいんだ。」
「腕を伸ばして振ると、反応が遅れて、脚とのタイミングがずれる。腕は伸ばさず、曲げた方が、脚とのタイミングが合わせやすくなる。」
「脚を早く前に戻すには、手を前で振ればいいんだ。」
「目線が下だと、アゴを引いたような姿勢になる。これだと腕が前に出にくい。目線は真っすぐ前をみよう。」
「骨盤を前傾にして、前傾姿勢を意識すると着地がしにくい。重心を体の真下に誘導したいのに、前傾姿勢で走ると脚が前に行き過ぎる。これでは着地が不安定だ。前傾姿勢は意識しないようにしよう。」
「母指球を意識すると、どうしても蹴ってしまう。母指球は意識しないようにしよう。」
最初は、全く動かない手足でしたが、小さな気付きを積み重ねて、少しづつ着実に走れるようになっていきました。
【その瞬間は突然やってきた】
急に体が前に進むような感覚に

体が軽くて弾むような、勝手に進んでしまうような感覚に

オッ!なんだこれ

いつもこの感覚を再現して走れるわけではなかったですけど、練習を重ねるうちに徐々に体が軽く感じる機会が増えてきました。
この頃になると、脚の調子も良くなってきました。
わたくしは、重度の鵞足炎(膝の内側の痛み。腸脛靭帯炎とは兄弟関係になります。)と足底腱膜炎患者です。
普通の人は、走り始めて長い距離を走ると膝が痛くなるものですが、わたくしは常に最初から膝が痛かったです。
膝を冷やして、揉んで、ストレッチして。
足底腱膜炎もかなり深刻で、トレランをやり始めてから重症化しました。
朝起きると歩くどころが、足を床に着けることも出来ないくらいに痛い!
膝と同じように冷やして、揉んで、ストレッチして。
痛みが軽くなっても、油断すると再発をして。
相馬剛に教えてもらう前にはトレランを辞めるつもりでした。
捻挫も連発するし、とにかくケガが多くて。ロードだけにしようと思ってました。
そんなわたくしでしたが、気が付けばどこも痛くない

長い距離を走っても、スピード練習をしてみても、どこも痛くない。
フォーム改造の間は、トレランは一切やっていませんでした。
フォーム改造に夢中になっていたので、トレランを後回しにしていたのです。
いつもの高根山(藤枝市)へ。
あれ❓登れる。
わたくしは、登りが超苦手です。とにかく登りが遅くてトレラン大会でも全く勝負にならないのです。
登りで散々抜かされて、ゴール前の最後のロードで抜き返すというランナーです(これではトレイルランナーじゃないじゃん)。
それが登りでも走れる。速くはないけど、歩かず走れる。凄い!
そうかフォーム改造で、重心を早く前に移動させる癖がついたんだ。
だからトレイルの登りも重心移動をスームズに出来る。蹴って登らないから、その分脚の負担が減って走れるんだ。
フォーム改造が身についてきたある日、ふとシューズの裏を見ると、シューズが今までと全く違う削れ方に!

なんだこれは!やってしまった!フォーム改造に失敗したかも!
最初、本当にそう思いました。
相馬剛は、フォアフット走法や前足部着地の事は一切話していませんでした。
踵着地をするな、とも言っていません。
今までのわたくしのシューズの削れ方は、踵と拇趾球が削れていました。それが正しい削れ方だと思っていました。
この頃のわたくしは、フォアフット走法は、踵を着けずに前足部で走るものと思っていました。
まだネット上でもフォアフット走法に関する情報は少なく、シューズの裏がどのように削れるかも知られていませんでした。
その日一日動揺していましたが、よくよく考えると、足のどこから着地するなんてことは、まったく気にしていなかったし、分からなかったし。
ケガも減ったし、登りも登れるし、体も軽く感じる様になって、スピードも出せるようになったし・・・・・・。
他にも体の変化がありました。
長い距離の練習やトレランをやると足首に痛みがありましたが、ほぼなくなりました。
フクラハギの筋肉痛や張りは格段に減りました。
太ももの前(大腿四頭筋)の疲労感も少なくなって、膝が楽になりました。
かといって走力が落ちているわけではなく、むしろ速くなってました。かわりにお尻の大臀筋に筋肉が付いているが分かりました。
フォームを変えていいことばかりなんだから、気にすることはないか。
【2014年7月26日】
フォーム改造を始めてから半年以上が過ぎていました。
体が軽くなってどんどん前に進むような感覚も、頻繁に出来るようになりました。
「とうとう俺は、理想のフォームを身に付けたんだ!!凄い!凄いぞ!!」
浮かれてました

トレイルの登りも走れるし、下りでも体が安定するようになって、疲れずに走れるようになっていました。
再発を繰り返した足底腱膜炎も鵞足炎も全く感じなくなっていました。
浮かれて走って、家に帰ると、ランナー友達からメールが。
「相馬さんなんだけど。この記事ヤバくないか?」
そこには相馬さんの事を伝える記事が・・・・。
晩御飯を食べるのも忘れて、慌ててネットを検索。
「これは、絶望的なのか・・・?」
【ランニングと膝】SSC機能その①
【ランニングと膝】膝のランニング機能その②
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【ランニングと膝】膝の構造についてその②
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Posted by 静岡トレイル・ランニング・サークル(静トレ) at 20:58│Comments(0)
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